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不良少女とよばれて 1〜4 | 1 | ヨコハマ・センセーション | 46:03 | 監督 土屋統吾郎 脚本 江連 卓 | 哲也と恭子は偶然にも「相模悪龍会」の連中が仲間の誕生日を祝う集会を見た。その後、哲也と恭子の婚約パーティーに笙子がやって来た。哲也に花束を叩き付けて・・・。哲也と恭子は何故来たのか見当がつかない。その頃、東京を拠点とする「東京流星会」会長西村朝男は「相模悪龍会」が傘下になるよう強制した。会長の曽我笙子は拒否し全面戦争へと突入した。哲也は街中でケンカをしている笙子を見かけた。哲也は必死になって不良生活を止めるよう説得する。何度も何度も笙子のところへ足を運び説得するが袋叩きになる。ここまでして哲也が笙子を立ち直らせようとするには訳があった。そして、笙子は哲也の献身的な愛に打たれて更生を誓った。 | 2 | 横浜・ロストラブ | 46:04 | 監督 岡本 弘 脚本 江連 卓 | 更生を誓った笙子は食堂で働き始めた。しかし、愛する哲也の母信子が二度と哲也には会わぬよう言い渡す。一方、哲也は笙子を訪ね"愛している"と告白する。笙子は哲也に迷惑をかけまいと、強がりを言って哲也を追い払う。そこへ、悪龍会の仲間が流星会に拉致されたと、笙子を呼びに来た。笙子は仲間が集合している場所へと行ったが、そこは警察に包囲されており、全員凶器準備集合罪で検挙された。笙子は抜けだし、朝男との一騎打ちのため河原へと向かった。笙子は仲間の引き渡しの交換条件に、無抵抗でリンチを受けた。笙子は今までの罪を清算するため警察へ自首した。そして、哲也は恭子との婚約を解消した。笙子は哲也との愛を断ち切るため、自ら中等少年院への送致を選択した。"さようなら哲也さん"果たして少年院で笙子を待っているものは何か。 | 3 | ビギン・ザ・ラブ | 46:02 | 監督 山口和彦 脚本 大原清秀 江連 卓 | 笙子は、相模愛育女子学園に収容された。笙子は哲也とは別世界を歩みだしたことで、恭子と結婚して幸せになって欲しいと願った。哲也は笙子を愛してしまったことを恭子に伝えた。笙子との面会を試みた哲也だが丹波園長に断られた。恋人が面会に来たのを他の生徒が知ったら、そのねたみが笙子へ降りかかるからである。園長は笙子が非行に走った動機を全く語らず、それを知るのも愛情だと言う。哲也は曽我家を訪ね、なぜ笙子が非行に走ったのか尋ねた。それは、「夫が生活には困らせないからと結婚したが、実状は火の車の神社経営。離婚するにもその時には笙子を身ごもっていた。"あんたなんか産みたくなかった。水に流しておけば苦労しなかった"と母親として言ってはならぬことを口にした」と話した。この話しを聞いた哲也は、笙子への気持ちが益々強くなり、結婚の申し込みを手紙に託した。その頃、朝男の命令で麻里が自首した。相模愛育学園へ潜らせ、笙子を脱走させるために。 | 4 | ネバー・ギブアップ | 45:49 | 監督 岡本 弘 脚本 江連 卓 | 山吹麻里が入所してきた。哲也は笙子の両親に結婚の承諾を得に出かけた。両親は哲也の気持ちが本気と知り、笙子に面会しその旨を伝えた。しかし、笙子は自分が到底哲也と結婚できる女ではないと申し出を断った。一方、葉山家では恭子の気持ちを思いやり、私立探偵を使って久樹家を調査した。久樹家では葉山家に対して、哲也の妹・葉子は死亡したと言っていた。だが、実際の戸籍には、葉子の死亡届が出ていないことが解った。恭子は思い切って哲也に、葉子のことを尋ねた。哲也は葉子は生きているが、今はどこで何をしているかは判らないと答える。話の途中で哲也が席を外した隙に、恭子は哲也が持ってきた封筒の中身を見た。それは笙子との婚姻届であった。哲也は学園を訪ね笙子に結婚を申し込んだ。笙子はたくさんの過ちを償い、自分で納得できた時に、また哲也に相応しい自分になった時に、結婚を申し受けると伝えた。哲也はその日が来るまで待っていると約束する。その頃、恭子はあまりのショックで睡眠薬自殺を図った。 | 81502 | ![]() |
不良少女とよばれて 5〜8 | 5 | ラブ・スクランブル | 46:04 | 監督 江崎実生 脚本 大原清秀 | 笙子は園長の依頼で、舞楽を生徒らに教えるように依頼される。笙子は未熟な舞を披露できないと断る。だが、園長の粋な計らいで、コーチとして哲也を招くことにした。哲也は男谷(オタニ)からの連絡で、恭子が自殺を図ったことを知る。笙子はわずかな自由時間に舞楽の稽古に励んでいた。その隙に麻里は、脱走計画のため作法室の什器を壊し、笙子と暴れたと嘘の証言をする。麻里は、言葉巧みに笙子へ脱走を促すが、朝男の差し金と気づく。その頃、恭子は生死を彷徨っていた。医師の努力で九死に一生を得たが、植物人間の疑いがもたれた。哲也は医師から、恭子の最愛の人が献身的な看護をすれば、克服できる可能性があると聞き、恭子の側を一歩も離れなかった。哲也は笙子に学園へ行けないと手紙を出したが、什器破損の懲罰で手紙は笙子へ渡されなかった。さらに、朝男の計略で哲也が恭子の看護をしている写真を、麻里経由で笙子に渡した。笙子は、麻里に促され哲也の気持ちを確かめたくて脱走する。 | 6 | メイ・ストーム | 46:03 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 塀の外で待ち受けていたのは朝男だった。だが、居室と悪龍会の手助けで笙子は流星会から逃れた。哲也は男谷から笙子の脱走を聞いた。哲也は自ら笙子を捜そうとするが、男谷が代わって捜すと約束する。だが、男谷は笙子と哲也を別れさせようと考えていた。いつまで経っても男谷が笙子と哲也を会わせないため、悪龍会の仲間は、男谷に笙子と哲也と会わせる約束を付けた。結局、男谷は哲也と恭子のことを思い、笙子に哲也を会わせなかった。しかも哲也を諦めるよう笙子を説得をした。更にこの時、男谷は笙子との待ち合わせ場所を、警察に通報していた。笙子は危うく逮捕されそうになるが、朝男の手によって助けられた。その足で笙子は、葉山家の様子をうかがった。そして、哲也と恭子の挙式日が決まったことを知る。笙子は哲也との愛を永遠に諦める決意をした。恋を諦めた笙子の生きる道は一つしかなかった。笙子は、流星会朝男の元へ向かった。 | 7 | ダーティ・エンジェル | 46:04 | 監督 岡本 弘 脚本 江連 卓 | 哲也は葉山家に出向いた。笙子を少年院に帰るよう説得したいと申し出る。説得した後には、恭子の元へ戻ってくると。笙子はレディース流星会のアタマになった。哲也は笙子へ戻るように説得するが言うことを聞かない。哲也はあくまでも非暴力で朝男と戦うと。朝男は哲也の根性がどの程度なのか、流星会で小間使いとして試すことにした。後日、男谷と恭子は哲也を迎えに来た。哲也は笙子と一緒に戻らない限りここを出ないと言う。話し合いの最中に、警察と機動隊によって流星会のビルは包囲された。朝男と笙子は逃走した。哲也も二人を追った。警察は逃げる連中に非常線を張り見つけだした。捕らわれる直前に、哲也は笙子を説得し愛育学園へと向かった。朝男も警察の手を逃れ、笙子と哲也を必死に追いかけてきた。だが、途中で哲也の運転するオートバイが谷底へ転落した。二人は絶望視されたが、奇跡的に生きていた。笙子は谷底で哲也の持っていた写真を見た。その写真に写っていた人物は・・・。 | 8 | ラブ・ララバイ | 46:03 | 監督 土屋統吾郎 脚本 大原清秀 | 笙子は愛育学園へ戻った。笙子を待っていたものは懲罰房入りであった。笙子は哲也を忘れるために、自ら1ヶ月の長期入りを選んだ。哲也は園長に、笙子が懲罰房に入って13日もの日数が経過しており、処罰が厳しいと申し入れた。園長は、笙子が無事に勤め上げたら面会を許可すると約束した。14日目、笙子の強靱な意志も衰えを見せていた。居室の仲間は笙子を救うべくハンストを決行した。笙子はハンストを止めさせるため厳しい罰を受ける覚悟をした。それは、哲也との決別で、手紙にもう会わないと書き綴った。そして、笙子が居室に戻ってきたのは、懲罰房に入れられて18日目であった。だが、哲也ともう会えないと思う笙子の心は虚ろであった。その折、愛育学園では音楽教師を募集していた。これを聞いた哲也はボランティアで引き受けることにした。笙子は哲也と音楽教師と生徒として再会した。だが、音楽授業を抜け出した生徒がいた。長沢真琴である。そして哲也は、妹・葉子らしい人物を見かけた。 | 81503 | ![]() |
不良少女とよばれて 9〜12 | 9 | ジューン・ブライド | 45:43 | 監督 竹本弘一 脚本 江連 卓 | 哲也は真琴を葉子と確信した。だが、真琴は兄は居ない、名は長沢真琴だと言い張る。笙子はなぜ否定するのか尋ねたが、久樹哲也は敵だとしか答えない。哲也は信じられず飲んだくれてオアキの店へ行った。哲也はオアキに、葉子に会ったが、長沢真琴と名乗っていると話した。オアキはつい"カミソリマコ"と口を滑らせてしまった。哲也は真琴のことを聞き出そうとするが、オアキは恩があって話せないと断る。葉山家では更に私立探偵による調査を進めていた。そして、葉子が不良少女であることを突き止めた。タケヒロは恭子に婚約を破棄し、破断すると言い渡す。また、タカコが会長の湘南婦人友の会が、愛育学園の寄付要請で見学へ行くことになった。信子も会員のため一緒に参加した。信子はそこで葉子と会ってしまった。また今日は音楽の授業がある。笙子は哲也とタカコを会わせたくなかった。だが、無情にも二人は顔を合わせる。笙子はこれから先、哲也を襲うかも知れぬ、不吉な運命を予感して不安を感じた。 | 10 | ラブ・ウォーズ | 46:00 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 授業が終わると笙子は真琴に、哲也と話し合いをするように説得した。真琴はそれを無視した。哲也は何もかも笙子に話す決意をした。葉子は久樹家の養女で本当の妹ではない。それを知った葉子は哲也との結婚を望んだ。だが、母親の激しい叱責に葉子は反発し、その日を境に不良グループの仲間になっていた。葉子は救いを求めたが、哲也は舞楽の楽人テスト控えていて見放した。葉子の悲しみを理解できなかったことを悔やんだ。葉子は自分のせいで仲間を事故で亡くした。そして、姿を消し罪を償うため尼僧道場で修行に励んでいた。しかし、誓いを立てた尼僧を捨て再び非行に走った。哲也はなぜそうなったか葉子に問いただした。だが葉子は久樹家は敵だ。全てを明らかにしたければ、長沢真琴と言う名を両親に聞けと言った。その頃、麻里は園を脱走する前に、笙子とのタイマンを企てていた。しかし、陰の総番長グループ"白百合組"がすでに麻里をリンチしていた。笙子は真琴をかばうために、麻里にリンチを加えたと嘘の証言をする。 | 11 | ネバー・クライ | 45:58 | 監督 竹本弘一 脚本 江連 卓 | 久樹家が揃って園長を訪れ、路泰が5年前の葉子の話しをした。そして、葉子が収容された理由を尋ねた。園長は葉子が殺人で逮捕され収容されてたと。園長は久樹葉子の名を捨て、長沢真琴と名乗るのか路泰に尋ねた。信子は乱れその場を退室した。その足で路泰と哲也は、葉子の足跡を辿るためオアキの店へ行った。オアキは話し始めた。オアキたちは暴力団に薬を打たれ、客を取るように命令されていた。マコはそんな仲間を救うべく、他人のために平然と命を投げ出す覚悟で、暴力団員と戦い団員1名を刺殺した。路泰は哲也に、長沢真琴が葉子の生みの母であることを告白した。恐らく葉子は巡礼の旅の途中で、自分の母であることを知り、母の死の真実をも知ったのではないかと話した。路泰はまもなく来る、長沢真琴の21回目の命日に法要を営み、その時全てを話すと。これは葉子を立ち直させるための、父親としての賭けでもあると言った。そして、笙子と真琴は園長に呼び出され、その法要に出席するよう命令される。 | 12 | ザ・シークレット | 45:59 | 監督 土屋統吾郎 脚本 江連 卓 | 白百合組から笙子へ呼び出しが掛かった。白百合組は、笙子の根性を買って組に加入するように命令する。陰の総番長は真琴だった。笙子は真琴の配下になることを拒んだ。愛する哲也の妹が兄を慕う気持ちを重んじ、哲也のことは諦めようと。そして、法要にも出席しないと決めた。久樹家では、法要の席で葉子を非行に走らせた過ちを、全てつまびらかにすると葉山家、曽我家、そして丹波園長に、笙子を臨席してもらうように手紙をしたためた。笙子は哲也の説得により、法要に出席することにした。そして法要は営まれた。葉子は巡礼の旅で、長沢真琴の墓前に立つと感じるものがあった。安寿から長沢真琴のことを聞き、彼女の実家を訪ねた。真琴の遺品の中から1通の手紙を見つけだした。中には"命名葉子"とする路泰の認知書が入っていた。葉子は養女ではなく路泰の実子だったのである。路泰は世間体を繕うため、愛人の子を養女として育てることにした。全て自分の優柔不断な行動から、災いを残すことになったと謝罪した。 | 81504 | ![]() |
不良少女とよばれて 13〜16 | 13 | ネバー・フレンド | 45:38 | 監督 竹本弘一 脚本 江連 卓 | 路泰は長沢真琴のことを初めから語りだした。路泰が大学で研究する中国文学の助手として、ゼミの生徒の真琴を残した。彼女は控えめで美しい人だった。いつの日か彼女に段々惹かれていった。だが、恩師の一人娘の信子と結婚して哲也を設けていた。端から見れば幸せな家族に見えただろうが、心は満たされていなかった。彼女は私の仕事を認め、協力を惜しまなかった。やがて、二人は人目を忍んで愛し合うようになる。真琴の妊娠を知った時、信子と離婚する決意を固めていた。だが、教授の椅子に未練があって彼女を追えなかった。葉子が生まれたのを知った信子は、葉子を無理矢理連れ去り、真琴は自殺を図った。これを知ったときから葉子は、久樹葉子の名を捨て長沢真琴と名乗るようになった。法要の帰り道に脱走中の麻里を見つけた。麻里は流星会の副会長を馘首され、何もかも失い魂が抜けた有様だった。懲罰房から出てきた麻里を待っていたのは、白百合組から指令のされた"麻里イジメ"であった。 | 14 | バッドファイター | 45:58 | 監督 土屋統吾郎 脚本 大原清秀 | 真琴は生母の恨みを晴らすため、憎き久樹家の哲也を愛する笙子を葬ろうと企てる。笙子は執拗なイジメにも耐え抜く覚悟であった。路泰は真琴に謝罪するために面会しにきた。園長は賭けで、路泰と真琴のわだかまりが解ければと外出許可を与えた。だが、真琴は父の話など目もくれず、オアキの店へ遊びに行った。オアキから笙子の弟がいじめられていると聞き、弟はいじめた連中を殺してやると飛び出して行った。真琴は園に戻り笙子が居たたまれなくなり、脱走すると見込んでこの話をした。この計画は麻里が聞いていた。麻里は口止めされたが、いつも笙子に助けられる恩を返すため、白百合組の罠だと笙子に教えた。居室の仲間も白百合組に立ち向かった。そして笙子も脱走を思い留まった。だが、白百合組は容赦なく笙子を痛めつけた。笙子は怒り、生死をかけた戦いを決意した。その直前、哲也たちが弟を連れて塀の外に来た。真琴は退散するが、哲也とそれに繋がる笙子への復讐を諦めないと、断固として姿勢を変えなかった。 | 15 | ネバー・リターン | 46:00 | 監督 竹本弘一 脚本 江連 卓 | クラスの編成替えが行われた。戸塚五月ら3人が仮退院することになった。五月は世間に出ても認められないから、園を出たくないと言い出す。園長は新しい道を一人で歩めと励ます。笙子はテレビで昔の仲間、辻村晴子(かとうゆかり)が、湘南音楽祭の新人賞を受賞したのを知った。だが、素直に喜べずに嫉妬した。晴子は自分の人生を歩んでいるのに、自分はこんな所に居てみじめで悔しかった。五月の退院は祝福できたのに、友達の祝福は出来ないイヤな女だと責める。哲也はここで、新しい世界へジャンプする力を蓄えていると慰める。どんなに自分たちが惨めなときも、友達を祝福する気持ちはなくさないようにしようと誓い合う。笙子は晴子に祝福の手紙を送った。後日、笙子たちの居室が食料調達係に任命された。しかし、買い物途中で、不良女子高生連中に金の入った鞄を奪われた。これは真琴の差し金で、笙子たちの帰院時間を遅延させようと仕組まれた罠だった。だが、哲也の協力で笙子たちは1秒前に帰院した。 | 16 | スケバン・ロック | 45:59 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 笙子と真琴たち白百合組の対立は、今では院内を二分するほどの激しい勢力抗争になっていた。その日、新しい入園者が2名あった。元悪龍会親衛隊のヨシコ(坂上亜樹)とヤチヨ(諏佐理恵子)が傷害事件を起こして入園して来た。ヤチヨは園内ではタブーとされている、白百合組の名を口にした。二人の入園により抗争は更に激化するものと予想された。真琴は指令を出した。ヤチヨを病院送りにし、逆上した笙子を叩きのめす魂胆である。策略は予定通り実行された。被害はヤチヨ以外に中川景子にも及んだ。景子は妊娠5ヶ月の身。流産が心配された。笙子は、真琴と傷つけ合うようなことになれば、哲也と決別することになるかも知れないと悲しくも思っていた。だが、笙子の五体を駆け巡る熱き血潮は、もう押さえ切れぬほどに燃えたぎっていた。事件は事故と4号室の連中が自首して来た。笙子はひたすら景子の無事を祈った。真琴は笙子からの決闘状を受け取った。一方、追い込まれた朝男は少年院を襲撃し、笙子を奪取する計画を練っていた。 | 81505 | ![]() |
不良少女とよばれて 17〜20 | 17 | デッド・ヒート | 46:02 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 決闘状はヤチヨが書いたものだった。ヤチヨはタイマンの場所で、白百合組の組長が真琴と突き止めた。笙子らはヤチヨが一人で出かけたと知り、止めさせようと駆けつけた。遂に真琴と笙子は決着をつけることにした。騒ぎを聞いた職員らには、景子の無事を祈っているとその場をしのいだ。朝男らはこの騒ぎで、笙子奪取計画が失敗に終わる。心配された景子は母子共に救われた。景子は仮退院することになり、父親のヒロシ(長谷川論)と酒屋で住み込みで働くことになった。景子とヒロシは、笙子の実家の神社で式を挙げることになった。だが、ヒロシが集金した金が昔の仲間に奪われた。奪取に失敗した朝男は、最後の手段で園内に乗り込んだ。朝男は丹波園長に取り押さえられた。しかし、白百合組の加勢で笙子は朝男に連れ去られた。その頃、恭子は男谷の紹介で保母をしていた。不幸にも園児を突発性の心臓発作で、死亡させてしまう。これからの恭子の身に、恐るべき事態が起ころうとしていた。 | 18 | グッバイ・ラブ | 46:03 | 監督 土屋統吾郎 脚本 江連 卓 | 朝男は笙子を奪取し検問を突破した。命がけの朝男は、笙子が南米に高飛びするのを拒否すれば、笙子を殺して自分も死ぬ覚悟でいた。哲也は一度取り押さえられた朝男が、笙子を奪取したのは真琴が加勢したからと知る。また、景子とヒロシは式の当日なのに、奪われた金は必ず返すと酒屋を飛び出した。恭子は自分が至らなかったため、子供を死なせてしまった過ちを償うと言い張り、両親の説得も聞かなかった。逃亡中の笙子は景子とヒロシを目撃した。景子は自殺する決意でいた。笙子はオアキを訪ねるように言い聞かせた。一方、哲也は朝男を追いかけ笙子を返してくれと頼む。朝男は決闘の末哲也に負け、笙子から手を引くと去った。自分が幼い頃、溺れそうになり身代わりに死んだ母親を思いだし、別れを告げに自宅へ戻った。そして朝男は逮捕された。景子たちはオアキを訪ね、晴れて式を挙げることが出来た。哲也は園長に真琴との1対1の対話を望んだ。哲也は葉子に、憎しみと恨みに生きる長沢真琴と戦うと言った。 | 19 | グッバイ・フレンド | 46:03 | 監督 竹本弘一 脚本 大原清秀 | 笙子は来月仮退院出来ることになった。真琴は教官が笙子に甘くなったことから、仮退院が近いと察知した。真琴は笙子を仮退院させないためと、哲也を苦しめるため笙を奪えと、白百合組に指令を出した。哲也はこの企みは葉子以外に考えられない。哲也は笙子の仮退院を前に、巻き込みたくなかった。更に真琴は笙子へタイマンを申し込んだ。勝てば笙を返すという。タイマンを避けるため笙子らは笙を捜したが見つからなかった。笙子はタイマンを受けることにした。麻里も立会人として行くと言い出した。真琴は校庭の作業場にいた。だが、麻里一人で作業場に入りタイマンを張った。争っている間にカリウムの瓶が倒れて出火した。真琴は一足先に逃げ出したが、麻里は笙を取り出すため大やけどを負った。麻里は笙を守るために死んでいった。笙子は落とし前をつけると麻里に誓った。そして、真琴と死闘を繰り返した。警察は真琴を逮捕しに来た。笙子は哲也が、真琴を少年刑務所に送りたくない気持ちを察し、自分が火を着けたと自首した。 | 20 | ネバー・ドロップ | 46:03 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 笙子はあくまでも自分でやったと言い張る。哲也は真琴に、麻里の事件は自分の責任だと名乗り出るように説得した。だが、真琴は拒否した。数日間、笙子は厳しい尋問を受けたが、その決意は些かも揺るごうとはしなかった。真琴も尋問を受けたが、ガンとしらを切った。やがて笙子の少刑送りの日、真琴に最後の願いを伝えた。それは哲也と和解し両親を許し、憎しみや恨みから自由になって、久樹葉子としての人生を生きてほしいと。真琴は、事件の発端が全て自分にあると自白した。数日後、長沢真琴こと久樹葉子の少刑送りが決定した。白百合組は消滅し、この日を境に学園には争いごとが無くなった。その頃、朝男が少年鑑別所から釈放され、自分の力で事業を興す決意をした。曽我笙子は退院した。さよなら私の愛育学園!果たして笙子と哲也の身に平穏な日々が待っているのか、悪意と敵意に満ちた呪われた世界が待ちかまえているのだろうか。哲也と笙子の前には試練と言うには、あまりにも厳しい日々が待ちかまえているのである。 | 81506 | ![]() |
不良少女とよばれて 21〜24 | 21 | ネバー・オン・ワールド | 46:03 | 監督 土屋統吾郎 脚本 江連 卓 | 哲也は笙子に民間舞楽を一緒に始めたいと言う。こうして民間舞楽愛好会「笙の会」が発足した。発表会の看板を見たタカコは、哲也と笙子が民間舞楽を始めることを不愉快に思った。笙の会に"不良少女と民間舞楽を始めることを即刻中止せよ"と警告の電話があった。笙子は葉山家へ出向き許しを願った。それは哲也の師匠がタケヒロだからである。タケヒロは民間舞楽とはいえ、それ相応の実力が必要である。笙子に舞ってみるよう命じた。笙子は迦陵頻(カリョウビン)を舞ったが、舞は未熟で舞楽を卑しめることになると叱責された。タケヒロが自ら舞って見せた。笙子は全身から火が吹き出すほど己を恥じ、タケヒロの前で舞うとは無謀な試みであったと駆られていた。笙子はタケヒロの弟子入りを志願した。タカコは、恭子を不幸にした憎むべき女で、当然弟子にはできないと断った。笙子は許しが出るまで門前に跪いて待った。翌朝、タケヒロはお手伝いとして住み込みを許した。笙子は自らの舞楽を高めることが出来ると信じて決意した。 | 22 | ストップ・ザ・デビル | 46:04 | 監督 土屋統吾郎 脚本 大原清秀 | 笙子が家事手伝いとして住み込んでから2週間が過ぎた。笙子はあくまでもお手伝いで稽古は一切付けて貰えず、この先何年経っても教えて貰える望みはない。哲也に笙の会へ戻って舞楽を習いたいと弱音を吐いた。哲也は自分では指導が甘くなる。どんな辛いことがあっても、舞楽をきちんと身につけるまで葉山家に留まると約束してほしいと。そして、真琴が仮出所した。オアキは真琴のために、どこへでもついていく覚悟で迎えに行った。その頃、恭子は酒井という貿易会社の社長に薬漬けにされていた。このままでは恭子は死人同然になってしまう。男谷が必死に連れ戻そうとするが、恭子は帰らない。タケヒロも薬漬けの娘がいたのでは、葉山家の名誉に関わると連れ戻さない。笙子は自分一人でも恭子を助けると向かった。男谷は救えるのは哲也しか居ないと助けを求め、哲也は恭子を連れ戻しに行った。笙子がやっとの思いで恭子を連れ出し必死に逃げた。だが、笙子と恭子の行く手に立ちふさがる5人の男達がいた。彼らは敵か味方か。 | 23 | ロンリー・カムバック | 45:43 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 5人は酒井の手下だった。恭子は連れ去られた。笙子はめった打ちに合うところを真琴とオアキに助けられた。哲也と笙子は葉山家に戻り、恭子を連れ戻せなかったと報告した。笙子はタケヒロに恭子を連れ戻すよう説得した。タケヒロの心は開き、恭子を迎えに行くと約束した。笙子は哲也、信子と、真琴の行方を捜して見つけ出した。真琴は久樹家とは他人で、これからも長沢真琴として生きていくと。タケヒロは恭子を連れ戻しに行った。だが、恭子は酒井と結婚すると言い出す。葉山家は恭子を勘当した。それから1ヶ月が経った。笙子は、タケヒロの身上を痛ましく感じていた。娘を見捨ててまでも、舞楽を守る覚悟の凄絶さにも打たれるものがあった。師のため恭子を救わねばならぬと思い始めていた。タケヒロは笙子に進境も著しく、精進したので笙の会へ戻るよう言い渡す。葉山家を出た笙子を待っていたのは朝男だった。笙子は哲也、家族、友人にそっと別れを告げた。恭子を救う命がけの敵陣。朝男と共にカムバックした。 | 24 | ラブ・フォーエバー | 45:13 | 監督 江崎実生 脚本 江連 卓 | 流星会会長西村朝男。悪龍会会長、曽我笙子が復活した。不良少女の血が燃えたわけでは決してない。愛する人を救おうとする、乙女の一途な思いが悲しいカムバックを決意させた。だが、それは死を賭けた危険なカムバックであった。酒井は真琴と会いパリで待つように言った。新婚旅行先はパリで、恭子は病弱のため死んで多額な保険金を手に入れる段取りだ。翌日、真琴は結婚式会場の教会へ向かった。真琴もカムバックした。それは哲也を苦しめる酒井を殺すために。哲也も会場に現れた。恭子に結婚するから戻ってこいと。酒井は恭子を連れ逃走した。哲也は逃げる酒井の車のボンネットに飛び乗った。哲也は酒井に振り落とされ気を失った。そして、車にダイナマイトを仕掛け恭子と無理心中を装った罠にはめられた。異様に気づいた哲也は、恭子を車から放りだし助けたが哲也は爆風を浴びた。哲也は手術の甲斐もなく息を引き取った。笙子、恭子、葉子は、哲也のため、そして、今まで起こしてきた罪を反省し、舞楽を舞って葬送した。 哲也さん。私はあなたの夢を育てて生きて行きます。舞楽の道がどんなに辛くても、この道一筋に生きて行きます。哲也さんが広めることを願った、舞楽のたおやかな心が、いつか争いのない世界に通じる、新しい道を切り開いてくれるでしょう。そのことを信じて、私は生きて行きます。哲也さん、私はもう、決して後戻りはしません。あなた、愛をありがとう・・・。 |