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婦警候補生物語 1〜4 |
1 | たった一人の不適格者 | 46:09 |
| 監督 小山幹夫 |
| 鹿児島県重富出身の和泉恵子は、警視庁の警察官試験を受験した。受験から1ヶ月が経過後、やっと合格通知が来た。晴れて婦第83期生として警察学校に上京の日に、矢吹を痴漢と間違えて警察に突き出してしまった。学校の校則は厳しく、10日間は仮入校。髪の長さ、メイクまで規定がある。恵子は小さい頃から髪が薄く、短くしたことがない。しかし、このままでは脱落してしまう恵子を、森下の独断で髪を無理矢理切られてしまう。歓迎マラソンを完走するか否かで採用が決定される。恵子は矢吹の励ましを受けながら見事に完走した。だが、周りの教官からは警察官としては不的確と判断される。その中で矢吹一人だけが、彼女の警察官になる情熱さ、芯の強さが素晴らしいと評価する。恵子は矢吹の推薦を受け、婦警候補生として青春のスタートを切った。 |
2 | 口に出せない住所氏名年齢 | 46:09 |
| 監督 小山幹夫 |
| 恵子は母親に電話をしてたが、話しが長引き早朝点呼に遅れた。第4号居室森下組は、全員腕立て伏せ30回を命ぜられる。恵子は何をしても鈍重である。合気道の練習では足をしびれさせたり、教科本はつっかえて満足に読めない。マラソンは当然ダメ。恵子は初めての外出許可も、人より勉強が遅れているからと外出しないことにしていた。だが、矢吹に東京見学も勉強だと薦められ、緑川と外出することにした。門限は18時。緑川は途中で映画へ行くことになり恵子と別れた。だが、恵子は帰寮の途中でスリ犯と遭遇し、追跡するが見失い、スリ仲間と勘違いされて警察に突き出された。警察では貝のように口を閉ざし何も話さない。矢吹が身元引受人となって門限を過ぎて帰寮した。恵子は山野教官らから遅延の事情を聞かれるが、矢吹は姉の子が発熱したため看病して貰ったと、嘘の証言をしてその場をしのぐ。 |
3 | 痛恨の外出禁止令 | 46:11 |
| 監督 江崎実生 |
| 警視庁捜査一課からナツキ警部が、女性だけの特捜班を組織するため参観しに来た。恵子は自信のある柔道でナツキにいいとこを見せようと、陽子を相手に気合いが入っていた。それを見たナツキは、恵子に3分間の試合の申し入れをした。恵子は2分で9本もの決定を取られながら、残りの1分でナツキから1本をもぎ取った。この根性は見据えたものと褒められる。そして、遂に待ちに待った給与が支給される日が来た。しかし、渡された金額は壱万円。候補生らは正当報酬でないと不服を申し入れたが、石川から、一人前でもないお前達は税金泥棒だと叱られる。給与日は外出もできるが、恵子が就寝規則違反をし第4号居室は外出禁止となってしまった。恵子は居室の皆に申し訳ないと、矢吹に外出の許可を貰いに行った。だが、教官室の前で見たものは、ナツキが矢吹の恋人であったことと、矢吹がナツキに求婚をした事実であった。 |
4 | 血の銃弾いま鮮烈に甦る | 45:57 |
| 監督 江崎実生 |
| 射撃訓練の日がやってきた。教官は、射撃でオリンピック候補にまでなった矢吹と噂されていたが、担当は林田であった。なぜ矢吹ではないのか不審に思った森下は、ボーイフレンドに調べさせた。事実は矢吹が逃走犯人と誤認して、射殺してしまったことだった。この事実は瞬く間に教生に広がった。射撃訓練で恵子は、矢吹の事件と、父親をライフル強盗で亡くしたことが交差して拳銃に触れなかった。石川の計らいで、ナツキに矢吹の過去の話しを恵子に聞かせた。そして、矢吹の期待に添えるように、立派な警察官になること、そして立ち直ること。射撃訓練を受けるように勧める。矢吹も事件のことと、射撃訓練を断ったことは自分自身の問題だと思っていたが、知らない間に人の心を傷つけていたと振り返った。しかし、射撃訓練は引き受けないと石川に断る。そんなある射撃訓練の日、教生は拳銃で西部劇の真似をしてふざけていた。これを見た矢吹は拳銃の本当の恐ろしさを射撃場で教える。 |
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婦警候補生物語 5〜8 |
5 | 死ぬ覚悟は出来ています | 45:57 |
| 監督 小山幹夫 |
| 矢吹は最近教生の緊張感がないので、交差点での交通整理の実習を提案する。山野教官らは危険極まりないのと反対するが、石川教授の意見で実施することになった。自習で恵子の順番が来た。恵子は戸惑いながらも実習訓練をこなしていた。が、1台のオートバイに乗った少年(嶋大輔)が、猛烈な勢いで恵子を目掛けて突進してきた。恵子は身の危険を感じ咄嗟に回避したが、少年は転倒し病院に担ぎ込まれた。居室の教生は、恵子が出した手信号ミスによる過失と責め立てる。だが、恵子は殺そうとして突っ込んできたと主張する。教官、教生とも恵子が嘘つきと誰も信じない。被害者は警察学校と警視庁を告訴した。新聞を見た母親は上京し、恵子に鹿児島へ帰るよう促す。一方、矢吹は少年の身上を洗い、異様に婦人警察官を恨んでいることを突き止める。恵子は事実を知るため少年と面会した。少年は、恵子を殺そうと思って突進したと自白した。 |
6 | 感づかれた真夜中の脱走 | 45:57 |
| 監督 江崎実生 |
| 矢吹は古巣の警視庁捜査一課の要請で、過去に追っていた食品会社恐喝殺人事件の応援へ駆り出された。矢吹は誤射で射殺した子(リュウジ)を引き取っているが、忙しさのあまり施設へ迎えに行けなかった。恵子は外出許可が下りたのでリュウジを訪ねたが、リュウジが居なくなっていた。矢吹と共にリュウジを見つけたが、リュウジは高熱で緊急入院した。だが、看病できる者がおらず恵子は寮を抜け出して面倒を見たいと陽子らに打ち明ける。陽子らは恵子の脱走を手伝う。リュウジの世話をして帰寮した恵子を、同室の高石が感づいた。高石は他の居室の組長に告げ口をした。これを知った他の組長らは、執拗に恵子と第4居室の教生を責め立てた。恵子は学校を辞めるから皆を責めないでと懇願する。陽子は我慢できなくなり、リュウジのことを話し始めた。集まって話し合っている現場を山野らに見つかったが、皆が口を揃えてプライベートの話しだと恵子をかばった。 |
7 | ひとりぼっちの教室 | 45:57 |
| 監督 小山幹夫 |
| 寝静まった寮内で銃声が聞こえた。これを聞いた第4居室の教生は初動捜査に当たった。恵子は犯人と遭遇したが殴られ気を失う。捜査を続けると、トイレで林田が殺されていた。教生らは叫んでいるだけで、警察官としての職務が全く遂行出来ていない。これは抜き打ちの夜警訓練であった。その上、私物の点検までが行われ不要と判断された物は容赦なく廃棄された。教生間では職分を越えた過剰干渉と、山野の授業のボイコットを敢行した。しかし、恵子一人だけ教場に残った。一人だけ立ち向かう恵子は、食事もとらせて貰えず、仲間から居室も追い出され、冷たい仕打ちを受ける。励ましてくれる矢吹だけが心の支えだった。恵子は矢吹に"教官、好きです"と思いを告げた。遂に山野は、事態を収拾出来ないため辞表を提出した。教生らは、石川教授から謝罪しないなら辞めろと言われ辞めることに。しかし、恵子までも辞めると言い出した。皆は反省をし思い留まる。 |
8 | 山岳訓練に秘められた愛 | 45:58 |
| 監督 江崎実生 |
| 山岳レンジャー訓練前の仕上げとして障害物訓練が行われた。恵子は相変わらずタイムが良くない。そして、いよいよ訓練の日がやってきた。上位10名は女性だけの特捜班に推薦される。訓練中に高石は、恵子を崖から落とす陰湿なイジメをするが、逆に自分が足を滑らせて足を挫いてしまう。恵子はそんな高石の肩を抱えながら、見事に10位以内に入着した。しかし、訓練終了後、警察手帳が紛失していることに気づいた。恵子は崖から落とされた場所に向かい、警察手帳を発見するが、その道は険しく大変な道のりであった。井田教官らが手助けをしようとしたが、矢吹は和泉一人の力でやらせて欲しいと頼む。恵子は必死の思いではい上がってきたが、疲労が激しく、無意識に矢吹が居ないと私生きていけないと口走る。それを聞いたナツキは、自分の勝手な矢吹への思い入れを恥じ、矢吹に言われた警察官の道を歩む決意をした。 |
81603 |
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婦警候補生物語 9〜11 |
9 | 第一志望への苛酷な争い | 45:57 |
| 監督 小山幹夫 |
| 卒業後の配属先を検討する時期になった。各自の第1〜3志望までを提出することになった。恵子はすべての欄に"警察官"と記入した。明日からの組対抗の実技訓練は総仕上げであり、その成績は配属先を決定する重要な判断材料になる。森下組は柔道対抗試合で順調な滑り出しを見せ1位になった。しかし、翌日のマラソン大会では、アンカー同士のデッドヒートで、陽子と他の組長との接触転倒事故が起きた。審判の南教官は陽子が完走しないため棄権扱いとした。森下組は判定が不服と猛烈な抗議をした。石川の計らいで減点で話を付けたが、南は納得していなかった。訓練の最終項目の逮捕術では、恵子は誤って上原の手首に怪我を負わす。南はカッとして警棒で恵子の額を殴りケガをさせてしまう。教生間では恵子が上原にケガをさせたのは、計略だと責め立てる。これを巡って教生間で乱闘が起こった。南は私的(夫の転勤)問題で辞表を提出する。が、恵子の”一人前の警察官にしてください”の一言で思い留まる。 |
10 | 涙も涸れはてたSOS | 45:57 |
| 監督 松島 稔 |
| 陽子は授業中に、林田教官宛のラブレターを書いていた。恵子に渡そうとしたが、矢吹に見つかってしまった。手紙は没収され教場も追い出された。陽子は恵子が早く手紙を受け取ってくれなかったからと逆恨みをする。恵子は矢吹を訪ね、陽子の手紙を受け取った。矢吹は恵子に、明日テストがあると皆に伝えるようにことづけた。テストは恵子が100点を取りTopに。陽子はこのテストを白紙で出した。陽子は矢吹が恵子に問題を教えた、八百長だと仲間に言いふらした。恵子は事実無根で、矢吹の名誉を中傷したと大ゲンカに。恵子は、陽子のようにラブレターを書けないから、あのテストで頑張ることがラブレターだったと打ち明けた。陽子は自分のした行為を恥じ脱走した。矢吹と恵子は、陽子の家を訪ねた足でリュウジを迎えに行った。だがちょっと目を離した隙に、リュウジは誘拐されてしまう。身代金奪った犯人を矢吹と恵子が追いつめる。だが格闘の末、矢吹は腹部を刺されてしまった。 |
11 | 命を守った必死の口づけ | 45:12 |
| 監督 小山幹夫 |
| 矢吹と恵子は倉庫に閉じ込められた。矢吹の出血は止まらず出血多量。発見されたときは意識不明の重傷。矢吹を救うべく、血液型O型の教生は採血をした。陽子の行動で事態が発生したため、陽子は居たたまれない状態であった。だが、正門前で犯人らしき男を見たのを思い出す。手術中の矢吹は、医師団の必死の努力にも反応を示さず、息を引き取る。だが、恵子は泣きながら心臓マッサージを施す。蘇生術で矢吹を生き返らせようと懸命になった。すると、矢吹の心臓は動きだし息を吹き返した。一方、犯人の手掛かりは一向に掴めていない状況だった。陽子らはモンタージュ写真を作り、犯人の特定を急いでいた。恵子は矢吹を見舞いに行き、そこで犯人が高井と聞いた。早速、石川らは高井のアジトへ向かい逮捕した。母親は脅されたとはいえ、事の重大さ故に自殺するところだった。矢吹と恵子は母親を発見し、誘拐ほう助の罪で逮捕した。石川は警察学校の名誉を、著しく失墜させた責任を取り辞職した。矢吹は回復し警察学校に戻った。候補生達の卒業はまもなくだ! |